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防水スプレー比較と選び方
防水スプレーは、革の表面に水や汚れを入りにくくする処理を足す用品です。
革靴、バッグ、起毛革、革ジャンでは、選ぶべき対象素材、容量、噴霧しやすさが変わります。
このページでは、皮革用防水スプレーを買う前に見る項目を比較します。
最初に対象素材を分ける
防水スプレーを選ぶ前に、使う革がスムースレザー、起毛革、エナメル革、特殊加工革のどれに近いかを分けます。
同じ革製品でも、スムースレザーの革靴とスエードの靴では、乾いた後の手触りや毛並みの整え方が違います。
エナメル革、爬虫類革、表面コーティングが強い革では、くもりやシミが出る場合があります。
素材がわからない場合は、先に革の素材別ケア早見表で避けたい用品を確認します。
防水スプレーでできないこと
防水スプレーは、革の表面に水を入りにくくする処理を足す用品です。
濡れた後の水ジミ、油ジミ、カビを消す用品ではありません。
雨の中で長く使う前提の製品に変える用品でもありません。
この前提を外すと、必要な処置が防水ではなく乾燥、汚れ落とし、修理相談である場面でも、スプレーを買ってしまいます。
濡れた後は、水にぬれたときのお手入れを先に確認します。
防水スプレーの比較表
次の表は、防水スプレーを用途で分けたものです。
商品名に「革用」とあっても対象素材は商品ごとに違うため、販売ページと缶の表示を最後に確認します。
| 種類 | 向きやすい用途 | 買う前の確認 | 避けたい使い方 |
|---|---|---|---|
| 皮革専用タイプ | 革靴、革財布、バッグなど、スムースレザー中心の手入れ。 | 対象素材、無色表示、乾燥時間、噴霧距離。 | 起毛革や特殊加工革へ、対象表示を見ずに使う。 |
| 布や革兼用タイプ | 靴、バッグ、衣類など、素材が混ざる持ち物。 | 革、ナイロン、キャンバス、防水透湿素材への対応。 | 一つのスプレーで革へ栄養も入ると考える。 |
| 起毛革用タイプ | スエード、ヌバック、ベロア。 | 無色か補色か、乾燥後のブラッシングの要否。 | スムースレザー用の仕上がりを期待して使う。 |
| PFC FREE表示タイプ | PFASやPFC表示を購入時に確認したい場合。 | PFC FREE、PFASフリー、フッ素フリーなどの表示。 | 表示だけを見て、対象素材や換気の注意を省く。 |
PFC FREE表示の見方
PFASは、水や油をはじく性質を持つ化学物質の総称です。
米国環境保護庁は、PFASが水はじき加工を含む家庭用品に使われることがあり、環境や人の体に残りやすい性質があると説明しています。
防水スプレーでは、PFC FREE、PFASフリー、フッ素フリーなどの表示を出す商品があります。
その表示は購入時の比較材料になります。
しかし、「PFC FREE表示があれば素材確認や換気を省ける」を意味しません。
対象素材、噴霧場所、乾燥時間、保管方法は商品ごとの表示で確認します。
革靴とバッグで選ぶ
革靴では、雨に当たる前に乾燥時間を取れるかを見ます。
出かける直前に多く吹き付けると、乾ききらないまま歩くことになり、ムラやにおいが残ることがあります。
バッグでは面積が広いため、容量と噴霧の細かさを見ます。
持ち手や底面は触れる回数が多いので、乾燥後に手へ成分が残らないかを確認します。
革財布では、折り曲げ部分や縫い目へ液がたまらないよう、軽く均一に使える商品を選びます。
淡い色の革やヌメ革では、目立たない場所で乾燥後の色を確認します。
起毛革で選ぶ
スエードやヌバックでは、起毛革に使える表示があるスプレーを選びます。
無色タイプは色を選びやすい反面、退色した毛並みを補色する用途には向きません。
補色タイプは色を整えやすい反面、色選びを外すとムラになります。
噴霧前に革用ブラシや皮革用消しゴムで表面の汚れを落とし、乾燥後に毛並みを整えます。
起毛革だけを詳しく確認する場合は、起毛革用保護スプレーを参照します。
革ジャンや広い面で選ぶ
革ジャンや大きなバッグでは、少量タイプだけでは全体を均一に噴霧しにくいことがあります。
ただし、大容量であっても一度に厚く吹き付けると、シミやべたつきにつながります。
広い面では、屋外で風向きを見ながら、距離を保って薄く重ねます。
革ジャンの裏地や金具へかかる場合もあるため、使う前に周辺素材への注意書きを確認します。
雨に濡れた後の処置は、スプレーではなく水にぬれたときのお手入れで判断します。
容量と保管を比べる
靴一足や財布だけに使うなら、容量が大きい商品は使い切るまでの期間が長くなります。
バッグ、ブーツ、革ジャンに使うなら、広い面へ薄く吹くため、容量に余裕がある商品も候補になります。
開封後のスプレー缶は、直射日光、高温になる車内、火気の近くを避けて保管します。
噴射口の詰まり、缶のさび、へこみ、液漏れ、噴射不良がある場合は、革へ吹く前に使用を止めます。
廃棄時の穴あけや中身の出し方は地域で異なるため、自治体の案内を確認します。
保管と買い替えは、お手入れ用品の保管と買い替え判断も確認してください。
レビューを見るときの注意
レビューでは、水はじきだけでなく、色の変化、白っぽさ、におい、噴霧の細かさ、乾燥後の手触りを見ます。
高評価でも、使った対象がスニーカーなら、淡色の革バッグには当てはまりません。
「大容量でよい」という感想は、革ジャンやバッグでは参考になりますが、靴一足だけなら保管期間が長くなります。
購入前には、自分の革製品に近い素材、色、面積の感想を優先します。
商品カードを見る前の確認
商品カードでは、皮革専用品、布や革の兼用品、起毛革用、革ジャン用、セット品が同じ検索結果に並びます。
先に用途を決めておくと、価格やレビュー件数だけで商品を選びにくくなります。
| 確認項目 | 見る場所 | 購入前の判断 |
|---|---|---|
| 対象素材 | 販売ページ、缶の対象素材表示、公式の商品説明。 | スムースレザー、起毛革、合成皮革、防水透湿素材を分ける。 |
| 使う面積 | 容量、噴霧距離、使用予定の革製品。 | 靴一足、バッグ、革ジャンで容量の見方を変える。 |
| PFC FREE表示 | PFC FREE、PFASフリー、フッ素フリーなどの表示。 | 表示は比較材料にし、換気や素材確認は別に行う。 |
| 配送条件 | スプレー缶の配送、沖縄や離島、航空便の制限。 | 急ぎで使う場合は、到着日と配送地域を確認する。 |
| セット品 | ブラシ、クリーナー、クリームとの同梱内容。 | 手持ち用品と重複するなら、単品も候補にする。 |
防水スプレーの価格と種類を確認する
対象素材、容量、PFC FREE表示、乾燥時間、在庫、配送条件は販売ページで確認してください。
買わない判断
すでに革が濡れている場合は、防水スプレーをかける前に水分を取り、形を整えて乾かします。
水ジミや油ジミが残っている状態では、先にシミの判断を行います。
白く残った跡、液だれ、強いシミがある場合は、新しいスプレーを足す前に原因を分けます。
淡いヌメ革、エナメル革、爬虫類革、特殊加工革では、試す場所が取れないなら購入を見送ります。
革ジャンでは、裏地、金具、ステッチ、色移りしやすい衣類への接触も確認します。
検索結果にレザージャケット本体、バイク用品、布用スプレーが混ざる場合は、手入れ用品だけに絞って見ます。
室内でしか作業できない場合、噴霧用品を使わない選択も必要です。
レビューで白残り、におい、噴霧の粗さ、液だれが目立つ商品は、淡色革や広い面への使用を避ける候補にします。
安全面を確認したい場合は、お手入れ用品の安全性も参照します。
防水スプレーは、革を雨から守り切る道具ではなく、濡れるまでの猶予を作る用品として選びます。
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