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銀つき革とは? 仕上げの違い、選び方と手入れ
銀つき革は、革にもともとある銀面の模様を活かした革です。 素上げやアニリン、塗装仕上げなどがあり、「銀付き」という名前だけでは、使える用品や雨への強さは分かりません。 表面の仕上げと製品の構造を確かめ、用途に合うものを選びます。
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銀つき革は、銀面の模様を活かした革
銀つき革(銀付き革)は、動物の皮にもともとある表面の模様を活かして仕上げた革の総称です。 体毛が生えていた側の表面を銀面と呼び、金属の銀を貼った革という意味ではありません。 厚い革を層に分けた場合、銀面を持つ外側の層と、内側の床革を区別します。
「銀付き」は、染色だけで仕上げた革に限る名前ではありません。 日本皮革産業連合会の辞典では、素上げ革、アニリン革、塗装仕上げ革などを挙げています。 革の模様を活かしていても塗装はあり得るため、用品を選ぶときは表面の仕上げまで読んでください。
なめしの方法も別の項目です。 タンニンなめしかクロムなめしか、どのくらい油分を含むかは、「銀付き」の表示だけでは分かりません。 「銀付きだから無染色のヌメ革」「同じ色ツヤに変化する」とは判断せず、素材ごとの説明を確かめて選びます。
アニリン、セミアニリン、顔料仕上げの違い
アニリン仕上げは、顔料を含まない透明感のある塗膜で、革の模様を活かす方法です。 自然な表情が見える一方、塗膜の耐久性には注意が必要です。 原皮の美しさだけで、雨の日や汚れやすい使い方への適性まで決まるわけではありません。
セミアニリン仕上げは、少量の顔料と染料を使う中間的な仕上げです。 顔料仕上げは、主に顔料で色を付け、色むらや表面の小さな傷を覆います。 顔料仕上げには銀面を研磨してから行う方法もあるため、顔料仕上げという表示だけで、銀付きかどうかは決められません。
表は左右に動かせます。
| 仕上げの表示 | 表面の特徴 | 選ぶときに確かめること |
|---|---|---|
| アニリン | 透明感があり、元の模様を活かす。 | 水や汚れの注意、色の変化、指定された用品。 |
| セミアニリン | 少量の顔料を使い、染料で色調を整える。 | 実物の手触り、塗膜の扱い、手入れの範囲。 |
| 顔料 | 主に顔料で着色し、色調や表面をそろえる。 | 銀面の加工、塗膜の傷み、クリーナーの適合。 |
同じ仕上げ名でも、革の厚み、塗膜、製品の作りによって使い心地は変わります。 透明感や変化を楽しみたいのか、色のそろった外観を保ちたいのかを決め、実物と取扱案内を合わせて比べてください。
フルグレインという表示だけで製品を格付けしない
銀付き革は、用語辞典で「Full grain leather」と表記されます。 通販でフルグレインやトップグレインを比べるときも、名前だけで財布全体の耐久性や価格の妥当性を決めないでください。 銀面の研磨、型押し、塗装の有無と、実際に使っている部位を販売店に尋ねます。
財布なら「外装と内装は同じ革ですか」「折り目やカード段はどの素材ですか」と聞くと、使う部分ごとの差が分かります。 バッグなら、底や持ち手の素材、縫製、芯材、修理の受付も確認します。 革の表面が美しくても、荷物の量や使い方に合わない構造では使いにくくなります。
小さな傷やしわがあることだけで、本物か偽物かは判定できません。 天然の表情を活かした製品でも、裂け、縫い目のほつれ、部材の剥がれは別に確かめます。 通販で気になる箇所がある場合は、使用する個体の写真と状態の説明を求めてから選んでください。
普段の手入れは、仕上げに合う軽い処置から
通常の表革は、その製品の取扱案内に沿って、乾いた柔らかい布でほこりを払います。 縫い目や折り目は、使える柔らかいブラシがあれば軽く手入れします。 強く磨いて色をそろえようとせず、布への色移りやツヤの変化が出たら止めてください。
汚れを落とすクリーナーと、保湿やツヤ出しのクリームは目的が違います。 黒ずみがあるから保革剤を厚く塗る、落ちないから強いクリーナーへ替える、と処置を増やす前に、付いたものと仕上げを確かめます。 汚れが広い、色が抜ける、表面が剥がれる場合は販売店や修理店へ相談します。
- 製品の素材名と仕上げ、メーカー指定の手入れ方法を読む。
- 用品の対象素材と、靴、バッグ、財布などの対象製品が合うか確かめる。
- 目立たない場所に少量で試し、乾いた後の色、ツヤ、べたつきを見る。
- 問題がなければ容器の指定量と手順で使い、余分な用品を残さない。
アニリン用クリームでも、新しいヌメ革では条件がある
コロニルの「アニリン」は、スムースレザーの保湿とツヤ出しに使うクリームです。 使用方法は、先にほこりや汚れを落とし、布で塗布し、乾いてから乾拭きする順序です。 汚れ落としの手順を、クリームの厚塗りで代用しないでください。
同製品の案内では、ヌメ革は新品状態で色が濃くなるなど、風合いが変わる場合があります。 経年で色が濃くなり、ツヤが出た状態で使う条件が示されています。 無色やアニリン用という名前だけで、新品の淡い財布にも適合すると判断しないようにします。
マットな風合いを保ちたい、色を濃くしたくない場合は、ツヤを与える用品が目的に合うかを先に考えます。 コロニルの共通注意も、目立たない場所での試し使いと、製品メーカーが用品を推奨していない場合への確認を求めています。 用品の説明と、財布やバッグ自身の取扱案内の両方に合う方法を選んでください。
濡れたときと、表面が傷んだときの判断
濡れた場所は乾いた布で押さえて水分を取り、製品指定の方法で乾かします。 湿った表面に保革クリームを重ねて、色をそろえようとしないでください。 コロニルの共通注意では、指定された洗浄用品などの例外を除き、湿った素材への使用を避けます。
乾いても残る輪ジミ、色抜け、塗膜の剥がれは、ほこりと同じ処置では直せません。 爪や硬いブラシで表面を削らず、付いたもの、濡れてからの経過、使った用品を販売店へ伝えます。 修理で元の色や手触りに戻せるかは状態によるため、受付条件と仕上がりの説明を受けてから依頼してください。
銀面と仕上げの参考資料
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