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合成皮革の特徴・PUとPVCの違いと選び方
合成皮革は、布などの土台に樹脂を重ねて革に似た外観を作った素材です。 靴やバッグ、衣料、家具にも使われます。 選ぶときは「合皮」という呼び名だけで決めず、樹脂の種類、使われている部位、製品の取扱説明を確かめます。
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合成皮革の構造と、使われる製品
日本皮革産業連合会の用語辞典は、合成皮革を、織物や編物などを土台にして、PVC(ポリ塩化ビニル)やPU(ポリウレタン)などの樹脂と仕上げ層を重ねた素材と説明しています。 型押しなどで革に似た表面を作り、靴、ハンドバッグ、鞄、衣料、家具などに使われます。
同じ合成皮革でも、土台、表面の樹脂、仕上げが違います。 商品を比較するときは、手触りや見た目に加え、用途に合う性能が製品説明で確認できるかを見ます。
PU・PVC・人工皮革の違い
クラレは、人工皮革〈クラリーノ®〉の説明で、次のように分類しています。 メーカーが示す構造の例であり、製品ごとの構成はメーカーに確認します。
スマートフォンでは表を左右に動かせます。
| 分類の例 | 土台(ベース) | 表皮層 |
|---|---|---|
| 塩ビレザー | 織物・編物(一部例外あり) | PVC(ポリ塩化ビニル) |
| 合成皮革 | 織物・編物(一部例外あり) | PU(ポリウレタン) |
| 人工皮革〈クラリーノ®〉 | 不織布 | PU(ポリウレタン) |
同社の人工皮革は、細い繊維を立体的に絡ませた不織布に、PUを含ませた土台を使います。 一方、「合成皮革」をPVCなども含めた広い意味で使う資料もあります。 呼び名だけで樹脂や性能を決めず、そのメーカーがどの構造を説明しているかを確認してください。
「人工皮革は他の素材より長持ちする」「合成皮革なら通気性がない」といった一律の順位は、購入の判断材料にしないようにします。 例えば靴なら、甲の素材だけでなく、裏地や製品としての通気性、履き心地も確認する必要があります。
素材表示から分かること、問い合わせること
消費者庁の靴の表示手引きでは、合成皮革にPVC・PUなどの樹脂を含め、指定の特殊不織布を使ったものには「人工皮革」と表示できると説明しています。 そのため、「合成皮革」の表示だけでは、PUかPVCかまでは分かりません。
この手引きの対象は、甲に合成皮革、本底にゴムや合成樹脂などを使い、甲と本底を接着した靴に限られます。 バッグや衣料などへ、同じ表示条件を当てはめないでください。
- 部位を分ける。バッグなら表地、裏地、持ち手、靴なら甲と底を確認します。「表地:合成皮革」という説明から、内装や底まで同じ素材とは判断できません。
- 不明な樹脂と仕上げを聞く。PU・PVCなどの記載がなく、手入れ方法も見つからない場合は、品番を添えて購入店やメーカーへ確認します。
- 使い方に合う性能を確かめる。雨の日にも使うバッグなら、丸洗いや製品全体の防水を推測せず、雨に濡れたときの扱いを聞きます。靴なら、甲の素材表示と製品全体の防水説明を分けて読みます。
- 手入れと修理の範囲を聞く。水拭きの可否、使えるクリーナー、避ける薬剤、内装や持ち手を交換できるかを確かめます。手入れ方法が確認できなければ、用品も一緒に買う判断は保留します。
問い合わせは、例えば「品番○○のバッグは表地が合成皮革ですが、樹脂の種類と水拭きの可否、持ち手の交換対応を教えてください」と書けます。 表面を傷つけたり、燃やしたりして素材を判定する必要はありません。
水拭きとクリームは、製品の指示を確認する
合成皮革という理由だけで、水洗いや天然皮革用のクリームを選ばないようにします。 まず製品の取扱説明を読み、指定された方法と用品を使います。
サンゲツの椅子張り生地の案内では、PVCとPUについて、乾拭き、水拭き、薄めた中性洗剤の順に汚れの落ち方を確認する方法を示しています。 PUでは水分や湿気との反応で加水分解が生じる可能性があるため、水分を乾いた布で拭き取って残さないよう案内しています。 PVCでも、アルコールによる硬化やひび割れが起きる場合があると説明しています。
これは同社の椅子張り生地の案内です。バッグの丸洗いや、別の合成皮革製品へ同じ洗剤を使う根拠にはできません。 消費者庁の対象となる靴の手引きにも、甲の汚れを濡れた布で取ることと、保革油を使う必要がない旨の注意が示されています。 手元の製品では、素材名と取扱表示を両方確認します。
べたつきや、はがれが出たら
表面がべたつく、粉が落ちる、ひび割れる場合は、汚れを落とす処置を繰り返す前に、素材と傷んだ部位をメーカーへ伝えます。 ニッセンケンのバッグに関する解説も、人工皮革のはがれやひび割れを、経時劣化による品質事故の例として挙げています。 クリームで保湿すれば元に戻るとは考えないようにします。
購入時期、使用頻度、保管場所、使った用品を整理し、全体と傷んだ箇所の写真を添えます。 修理できる部位と、交換する範囲、仕上がりや費用を聞いてから、修理と買い替えを比較してください。
構造と取扱条件を確認する資料
各社の素材・製品の説明は、対象が一致する場合に参照してください。
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