革靴の種類を比較

革靴と一口にいっても実に様々に分類されています。ここでは革靴の種類について「製造法」「形状」などからそれぞれの特徴がわかるように比較していきます。

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革靴の製造法による分類

革靴はその製造方法によってデザインや強度、修理などの面で大きく違う特徴があります。

・グッドイヤーウェルト製法
頑強・雨に強いという特徴がありますが、一方で重量があり製造に手間がかかるので価格が高い靴の製法です。アッパー部分(靴の上の部分)と靴底の部分をジョイントするときに、本底とアッパーを結ぶウェルトという部分で縫い付けます。こば(靴の内側ふまず上がりから、爪先方向を経由して外側のふまず上がりに至る縁)が張り出しており、縫い糸が見えるようになっているのが特徴。

・マッケイ製法
甲革とソールをマッケイミシンによって直接縫い付けるタイプの革靴。製法名は機械の発明者によるもの。形状はソフトかつスマートでグッドイヤーウェルト製法と比較すると軽量です。一方で縫い目がソールにあるので水に対して弱いというデメリットがあります。イタリア靴などに多く見られる製法です。

・サイドステッチ製法
甲革とソールを直接縫い付ける製法ですが、カップソールと呼ばれる縁がせり上がったソールを甲革にはめ込んで外周を縫い付ける方法。縫い目がソールに無いので多少の水には強いです。ビジネスシューズではなく、スポーツシューズに多く見られます。

・ステッチダウン製法
カジュアル靴や雨靴に見られる製法です。甲革のふちを外側に広げて中底・ソールに縫い付ける方法。靴の内側には縫い目が無いので水に強いですが、甲革が全体を覆うようなデザインとなり不恰好なため、デザイン性を重視する靴に採用されることはまずありません。

・ラバー製法(セメント製法)
安価なビジネスシューズはほとんどがこの製法です。甲革とソールを縫い付けるのではなく、糊によって接着したもの。縫いつけが無いので、靴底からの浸水はまずありまえん。大量生産が可能となっており、一般に販売されている多くのシューズはこのタイプです。

 

革靴の形状による分類

革靴は甲革(アッパー)の形状により分類が異なります。また、そうしたものよってフォーマル・ビジネス・カジュアルというように使う場所も違ってきます。

オペラパンプス
最もフォーマルな靴です。夜間の礼服と一緒に用いられる靴です。リボン付のスリッポン。素材はエナメルであることが多い。

ストレートチップ
横に一文字の線(縫い目)の入っているタイプの革靴です。昼間の礼装のほかビジネスシューズとしても利用されます。

プレーントゥ
プレーンの名前の通り1枚の皮で作り接合部、縫い目などがないもの。ビジネスシューズとしては一般的。

ウィングチップ
革靴の甲の部分が翼状になったもの。つま先部分に穴飾りがつけられることが多い。ややカジュアル。

Uチップ
U字状のチップ(革片)を甲の切り替え部分に使用したもの。またはU字の縫い目をつけたもの。元々はゴルフの際に履かれていたもの。

モンクストラップ
革靴を紐ではなく、ベルトで占めるようになっている靴のこと。ベルの数は1つか2つ。修道士(モンク)が着用していたのが由来。

スリッポン(ローファー)
紐を使わずに甲革とかかとの部分で足を固定するようにしたデザインの靴。カジュアルな靴で固定は甘いものの着脱がしやすい。

 

 

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