革製品の取り扱いと購入ガイド>皮革と加工>なめし(鞣し)とは
なめし(鞣し)とは
なめし(鞣し)とは、生ものである皮はそのままにしておくと腐敗したり劣化したりします。そうした皮を利用できるように、腐敗や劣化から防ぐ加工技術のことを指します。また、単なる保護だけでなく、耐久性を持たせるほか、革製品として利用できるように必要な作業のことを総じてなめし(鞣し)と呼びます。
なめしの種類とその特徴
なめしには、大きく2つの方法があります。ひとつは「タンニンなめし」もうひとつは「クロムなめし」です。まずは、それぞれのなめし方法の違いについて説明していきます。
タンニンなめし
タンニンなめしとは、皮革のなめし方法の中でももっとも伝統的な方法です。「渋なめし」「植物なめし」とも呼ばれる皮をなめす方法で、植物に含まれている「渋(タンニン)」には、皮に含まれているコラーゲン成分を結合させる働きがあります。このため、タンニンなめしをすることで、皮の繊維組織を固くして、性質を安定させる効果があります。
クロムなめし
クロムなめしとは、合成剤(硫酸クロム、重クロム酸ナトリウム、クローム塩など)を利用した化学的な方法によるなめし法です。科学的な方法によるなめし方法で、タンニンなめしとよく比較されます。現在の革製品の多くはこのクロムなめしによりつくられています。柔軟性かつ伸縮性をもち、熱に強い革として利用できます。
混合なめし(合成なめし)
混合なめし(合成なめし)とは、タンニンなめしとクロムなめしという二つのなめし方法を文字通り混合して行う方法です。両方のなめし方法のいいとこ取りをしようとした加工法です。クロムなめし→タンニンなめしの順で行われるのがコンビなめし、タンニンなめし→クロムなめしの順でおこなわれるのが、逆コンビなめしと呼ばれます。
オイルなめし(油なめし)
オイルなめし(油なめし)とは、動物性の油(多くは魚油)を使って皮をなめすことをさします。特に柔らかい革に加工するために使われ、代表的なオイルなめしの革として「セーム革」が挙げられます。
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