皮革と加工

皮革と加工では、皮革の様々な加工法について解説していきます。皮革と一口に言っても実に様々な加工法があります。動物の皮は様々な加工がされて実際に私たちが利用する革製品となっています。ここでは、皮と革の基本から具体的な革製品の加工法までわかりやすく解説していきます。

皮と革の違い

そもそも、皮と革という表現がありますが、これらにはどのような違いがあるのでしょうか?基本的に皮とは動物から皮膚を剥ぎ取った状態を指し、それをバッグや小物などの革製品に加工できる状態にしたものを革と呼びます。こうした加工を「なめす(鞣す)」と呼びます。

 

原皮

原皮(げんぴ)とは、動物の皮で、輸送が簡単にできるように塩漬けにして乾燥させたものをさします。生皮とも呼ばれ、川の腐敗を防止処理しただけのものです。これをなめし(鞣し)加工することにより皮が革と呼ばれるようになります。

 

なめし(鞣し)とは

なめし(鞣し)とは、生ものである皮はそのままにしておくと腐敗したり劣化したりします。そうした皮を利用できるように、腐敗や劣化から防ぐ加工技術のことを指します。また、単なる保護だけでなく、耐久性を持たせるほか、革製品として利用できるように必要な作業のことを総じてなめし(鞣し)と呼びます。
>>なめし(鞣し)の種類と特徴
タンニンなめし
クロムなめし
混合なめし(合成なめし)
オイルなめし(油なめし)
ドレッシング(毛皮なめし)

 

銀つき革

銀とは銀面と呼ばれるように「革の表面」のことをいいます。銀つき革とはこの革の表面を活かしている純粋な革のことを指します。皮をなめして染色しただけの革で、本染め革とも呼ばれます。分厚い革をスライスしたものの内一番上の革を銀つき革といいます。
>>銀つき革の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

ガラス張り革(ガラス革)

ガラス張り革とは、主に牛革においてなめした革をガラスやホーロー板に貼り付けて乾燥させ、銀面(革の表面)を平らにサンドペーパーで擦り、その表面を合成樹脂等で塗装して仕上げます。塗装されることにより革がより堅牢になり、汚れなどにも強くなるため、靴やバッグなどに使われます。ガラス革とも呼ばれます。
>>ガラス張り革(ガラス革)の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

ヌメ革

ヌメ革とは、タンニンなめしを施しただけの、染色・塗装がされていない革のことをいいます。革そのものの風合い、味わいが魅力です。広義にはタンニンなめしで作られた牛革全般をヌメ革ということもあります。高い強度と長く使うほどなじんでくるという革製品の魅力を併せ持っています。
>>ヌメ革の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

オイルレザー

オイルレザーとは、タンニンなめしをされた革にオイルをじっくりとしみこませた革のことを指します。こすることで、内部にしみこんでいるオイルが染み出してきますので、ヌメ革と比較しても傷に強いという性質があります。着色されている商品が多いです。
>>オイルレザーの特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

ブライドルレザー

ブライドルレザーとは、乗馬用の鞍などに使われているカウハイドを使った革です。非常に強い耐久性の他、ヌメリ感がある。カウハイドをタンニンなめしした後で、染色し、数ヶ月以上蜜・蝋をしみこませた革のことをいいます。蜜・蝋をしみこませることで繊維が引き締まり堅牢となり、また蝋により磨き上げられた美しい光沢が魅力です。
>>ブライドルレザーの特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

スエード

スエードとは、革の裏面側をサンドペーパーでバフした革のことをさします。ベルベット状に起毛させた革で、毛足が短く、ソフトなものほどより上質なスエードとされます。従来は子ヤギの皮であるキッドスキンが原料でしたが、近年では、カーフスキンやピッグスキンなどが利用されています。
>>スエードの特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

ヌバック

ヌバックとは、スエードが革の裏側をバフして起毛させているのに対して、革の銀面(表面)を場付してベルベット状に起毛させた革のことを指します。牛革が用いられることが多いです。スエードと比べるとややマットな質感が特徴です。中でもシカの革を使ったものは「バックスキン」と呼ばれます。
>>ヌバックの特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

もみ革

もみ革とは、一般的にはなめした牛革を揉む事でシボ(シワのこと)をつける加工です。なめし加工をした革の銀面に折り目をつけていくことで、革本来のシボが現れます。
>>もみ革の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

シュリンクレザー

シュリンクレザーとは、なめし加工の途中に特殊な薬品を使うことで、銀面が縮みます。これにより、もみ革よりもさらに、シボ(シワのこと)が強調された独自の風合いが特徴です。
>>シュリンクレザーの特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

型押し革(エンボスレザー)

型押し革とは革をなめした後、銀面(革の表面)をプレスすることで独自の表現をつける加工法の事を指します。エンボスレザーとも呼ばれます。クロコダイル、トカゲ、ヘビなどの爬虫類を模したものが多いです。近年では、本物とそん色ないような品質の型押し革が流通しています。
>>型押し革(エンボスレザー)の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

エナメル革

エナメル革とは、エナメルと呼ばれるワニスと顔料を混合した塗料でこのエナメルを革の銀面に塗布したものを指します。独特のツヤをもつ光沢と硬質感が特徴で水をはじきます。ただし、温度変化に弱いという欠点があります。
>>エナメル革の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

床革

床革(とこがわ)とは、革を加工する際に、革を2枚以上にそいだ場合にできる革の銀面(革の表面)が含まれない部分のことを指します。革の性質としては、繊維が荒く弱いため価値は低いですが、安価です。
>>床革の特徴やお手入れの方法、商品の選び方

 

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