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ドレッシングとは? 毛皮なめしと手入れ、保管の注意
ドレッシング(毛皮なめし)は、動物の毛を残して皮をなめし、製品の素材にする加工です。 毛皮には毛と皮の部分があるため、毛並みだけでなく皮の硬さや水濡れにも注意が必要です。 衣類の本体と毛皮部分の素材、取扱案内を確かめて手入れします。
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ドレッシングは、毛を残して皮をなめす加工
ドレッシング(毛皮なめし)は、動物の毛を残したまま、皮をしなやかにして腐敗しにくくする加工です。 毛皮には毛だけでなく、毛を支える皮の部分があります。 毛並みがきれいでも、皮が硬くなったり裂けたりすれば、衣類として使い続けるのは難しくなります。
一般的な革は毛を除いて製品の素材にしますが、毛皮は毛を残して利用します。 なめした後でも毛が付いているものを「毛皮」と呼ぶため、「皮」という字があっても未加工の生皮とは限りません。 完成した毛皮のコートや襟を洗う作業と、原料をなめす作業は別です。
毛皮の製造では、原料の汚れや余分な脂肪を除き、なめしや加脂、乾燥、柔軟化などを行います。 毛と皮の両方を保ちながら、製品に使える素材に仕上げます。 使う薬剤の名前だけで、完成品の水濡れや熱への強さを判断しないでください。
短い毛でも、スエードやヌバックとは素材が違う
毛皮は、染色やプリントで色や柄を変えたり、毛を刈って長さをそろえたりすることがあります。 刈毛(シェアード)は毛を刈り整える加工で、抜毛(プラッキング)は刺し毛を抜く加工です。 短くなめらかに見える毛皮でも、毛足の長い毛皮と同じ手入れができるとは限りません。
一方、スエードやヌバックの短い毛羽は、革の面を起毛させたものです。 動物の毛を残した毛皮とは異なるため、見た目の柔らかさだけで同じブラシや用品を選ばないでください。 毛皮の皮面を加工し、毛の面と皮の面を使うダブルフェースもあります。 ムートンなどの衣類は、外側の皮面と内側の毛、それぞれの取扱案内を読んで扱います。
買う前に、本体と毛皮部分の表示を分けて読む
コート全体が毛皮なのか、襟やフードだけが毛皮なのかを先に確かめます。 本体が布製でも、天然毛皮が一部に付いたまま家庭で洗えるとは限りません。 素材名、取扱表示、付属品を外す指示を合わせて読み、分からない場合は購入店へ尋ねてください。
- 「天然毛皮」「フェイクファー」などの説明と、毛皮部分の素材名を確かめる。
- 襟やフードの毛皮が取り外せるか、外した後の本体をどう洗うか尋ねる。
- 染色、刈毛、皮面加工など、その製品の仕上げと手入れの指定を読む。
- 購入店のクリーニングや補修の受付、預かり保管の有無を尋ねる。
中古品や譲り受けた毛皮は、見た目だけで状態を決めないようにします。 襟、袖口、ポケット口、裾の擦れや縫い目、毛の抜け、皮の硬さ、過去の水濡れや保管状況を販売店に尋ねます。 自分で毛を引っ張ったり、硬い部分を折り曲げたりして強度を試すことは避けてください。
濡れたら、毛先だけか皮まで濡れたかで対処する
毛先に少量の雨や雪が付いた場合は、製品の指示に従って水分を振り落とし、熱源や直射日光を避けて自然乾燥させます。 急いで乾かそうと、温風のドライヤーやストーブを使わないでください。 裏地のしわを取るためのアイロンも、皮に熱が伝わり、硬化や破れの原因になります。
濡れた後のブラシ掛けも、製品によって扱いが異なります。 フェンディの毛皮向け案内は、水を振り落とすだけにとどめ、ブラシをかけたり手でなでたりせず自然乾燥する指定です。 毛皮用の一般的な手入れ方法より、その製品の指定を優先してください。
表は左右に動かせます。
| 気になる状態 | 次にすること | 避けること |
|---|---|---|
| 毛先に軽い雨や雪 | 製品指定の方法で水分を取り、日陰で自然乾燥する。 | 熱源での乾燥や、指定のないブラシ掛け。 |
| 皮や裏地まで濡れた | 購入店か毛皮に対応するクリーニング店へ早めに相談する。 | 濡れたまま収納することや、自分で丸洗いすること。 |
| 硬くなった、裂けた | 着用を控え、補修できる状態か相談する。 | 揉んで戻す、油やクリームで隠すこと。 |
| 広い汚れや目立つ変色 | 汚れた原因と時期を伝え、専門店で処置を相談する。 | シャンプー、漂白剤、アルコールなどで洗うこと。 |
毛皮の皮部分まで大量の水分が入ると、硬くなって破れやすくなる場合があります。 表面の毛が乾いたように見えても安心せず、濡れた範囲や硬さの変化を購入店へ伝えます。 なめし直せば元どおりになると考えて、家庭で薬剤に漬けたり油を足したりしないでください。
しまう前に汚れを確認し、光と圧迫を避ける
保管前は、襟元の皮脂や飲み物の跡、袖口の汚れを見ます。 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会は、天然毛皮を一部に使った衣類も家庭洗濯に注意が必要な素材とし、汚れを残したまま保管しないよう案内しています。 取れにくい汚れを家庭で追い込まず、毛皮の取り扱い経験がある店へ相談してください。
コートは肩を支えられる幅のあるハンガーに掛け、毛を押しつぶさない間隔を取ります。 通気性のあるカバーを使い、湿気、熱、強い光を避けます。 ビニールで密封した長期保管は避け、クローゼットに詰め込まないでください。
塩化カルシウム系の除湿剤は、漏れた液が毛皮に付くと、皮の硬化や縮みを招く場合があります。 毛皮に触れたり液がかかったりする置き方をせず、容器の取り扱いと交換の指示を守ります。 温度や湿度の管理が難しい場合は、専門店の保管サービスの条件や、預ける前後の状態確認について尋ねます。
クリーニングや補修は、受付時に状態を共有する
依頼するときは、素材名、購入時期、濡れたり汚れたりした時期、家庭で使った用品、過去のクリーニングを伝えます。 襟や袖の擦れ、変色、縫い目のほつれを一緒に見て、写真に残しておくと、返却時に状態を比べやすくなります。
「ドライクリーニングならどの店でも同じ」とは考えず、毛皮に合う処置を受けられるか尋ねます。 日本毛皮協会は、繰り返すドライクリーニングによる皮の脂分の減少や、硬化、毛の風合いの変化を挙げています。 料金だけで選ばず、汚れが落ちる範囲、補修の有無、仕上がりの限界、納期と追加費用を確認して依頼してください。
毛皮の加工と扱い方の参考資料
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